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第18部「合流」

17部 合流





ガソリンスタンド  石羅   07時28分
【モキモキ・・・】
石羅はコンクリートに体育座りでパンを食べている。
目は虚ろで、真正面を見ていた。
右足の横には水の入ったペットボトルがある。
「・・・・・」
パンを食べながら、ふと植杉の事を思い出す。

ーーーー『待てっ!!瑞穂!!』

「・・・・・スッ」
少し涙が出そうになった。
頑張って自分に言い聞かせる、あれは何かの間違いだった・・・と。
パンを食べ終え、両手をパッパッと払う。
水を右手に持ち立ち上がる。
すると背後から声が聞こえた。
「マイキー(石羅のあだ名)?」
石羅はその声に気付き、振り向く。
そこには鈴本がいた。
「美雪・・・・あれ?」
鈴本は手にバッグを2個持っていた。
「・・・そのバッグ、どうしたの?」
「え?あぁ、これね、さっき拾ったの、でも近くに死体とか無かったの、たぶん誰かが置いて行ったんだね」
石羅の強張っていた顔が緩む。
「なんだ、てっきり誰か殺しちゃったのかと思ったょ」
「はは、そんな訳ないょ!?大丈夫だって♪」
「ねぇ、私1人なんだけど一緒に行ッてくれない?」
「え?・・・・・うん、良いょ、一緒に行こ」
「良かったーーーーー」

・・・Troublesome woman. If it does not kill early. Since that man also comes.

「ん?」
石羅は目の前にビニールシートが掛かった何かを見つける。
「なにそれ?」
「わかんない、私も今見つけた」
「なんだろぉー!」
石羅はビ二ールシートを捲る。
そこには石松の死体があった。
「キャーーーー!!」
2人は走っていってしまいましたとさ。

林  加藤・丸元   07時36分
【ガタガタガタガタガタガタッ】
「・・・・・オイッ!!」
「んん?」
「段差あんま通んなょ!!ガタガタしてケツ痛いんだよぉー!!」
「てか子連れ狼ッポいな」
「知らなぁい」
「バカだもんな」
「はぁ!?」
「はは・・・・ん?あそこで誰か寝てんぜ?」
丸元は荷台を止め、前方に指を差す。
加藤も少し身体を台車から乗り出し、見る。
「あマジだ・・・行く?」
「んー・・・・じゃあ行こ」
2人はそれに近付く。
【ガタガタガタッ】
丸元が台車を押すと、車輪が音を起てる。
・・・・それも起きたッポい。
「んあっ?誰だぁ、コラァ・・・」
「・・・あ、スガちゃーん!!」
そこには守川が寝てた。
そして起きた守川に加藤もエキサイトする。
守川は立ち上がって2人に近付く。
「やったぁ、会えたぁー!ずぅっと探してたんょ!!」
「寝てたじゃねぇーかょ」
「あ、バレてたw」
「一緒に行くべ?」
「おぅょ」
守川は歯を見せて笑った。
「あと・・・マッキーとズィーだな」
「だな、てか宅ちゃん足どうしたの?」
「・・・あぁ、横海にやられたんだょ」
「横海かょ!?あいつにも計画のメールしたのになぁ・・・」
「しょうがないょ、こんなんなったから怖かったんだょ」
「・・・歩けんの?」
「歩くだけならね」
「俺押すょ」
「あ、うんサンキュー」
「え・・・怖っ・・・w」
「良いから良いからw」
笑いながら3人は川の反対方向へと向かっていった。
ーーーーこれから30時間と少し・・・
3人は新野にも、牧屋にも会う事は無いとは知らないーーーーー
「早くマッキー達と会いてぇな!」
「ズィもな!」





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